03-02400 池田寺

池田寺いけたじ

同所にあり花供山と号す真言宗
開基は僧正行基なり

金堂こんだう本尊

藥師佛 又十一面観音を安す
大同年中弘法大師こゝに止錫ししやくし給ひ密宗みつしうの道塲とし藥師の七佛に准して僧坊七院を建て其外伽藍がらん然たり
南朝元年四月和田和泉守正利池田在城の時山名陸奥森氏清大軍を以て攻來り上之原にて合戦す
其時の寇火こうくはかゝつて佛堂什宝一時に灰燼くはいぢんとなる
今明王院一坊のみ存在そんざい
池田氏の氏寺によつて明德年中再興におよ
池田氏の末流は今の萬町村伏屋氏也とぞ

瑠璃井

境内にあり名泉也
これを服すれば疾病しつびやう平愈へいゆ㓛驗こうけんすみやか也とそ

今に見る明王院

  

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